記事が増えすぎると、いろいろ見づらくなってくるかもなので、時代ごとに分けて、だいたいの内容をまとめてみました。
興味のあるところからでも、ご覧いただけると嬉しいです(本館の記事をみている前提のが多いです)
六朝
先秦と六朝駢文
先秦のやや未整理な文体が、どのように六朝の駢文まで生き残っていたか――という話です。実は駢文って、当時の人にとっても、かなり不自然な擬古文というイメージだったのかも……とか思っています。
唐代
韋応物 多情の道人
韋応物は自然描写でとても有名ですが、じつは官人としての贈答詩にすごく名品が多くて、しかも六朝の民謡みたいな多情さがすごく魅力的――というのを、かなり詳しく紹介していきます。
宋代
元豊年間の蘇軾
元豊年間(1078~84年)の蘇軾は、草茫々の荒れ地ばかりの黄州に送りこまれていて、もはやみずから荒れ地を切り開いてなんとか生き延びている……というほどだったのですが、どんなに形が悪くても、世間体が悪くても生きているねちっこい不気味さがすごいです。
明清
洪亮吉の五言絶句
洪亮吉の五言絶句は、葦のつづいている不気味さだったり、白っぽい石が涸れて立っている感じだったり、まわりの山々が少しだけ低く凹んでいる感じだったりと、すごく多彩な質感を題材にしている気がします――みたいな話です。
乾隆帝時代の詩壇
洪良吉は、同時期の詩人100人を評しているのですが、かなり変わった評をつけていることも多いので、こちらでは紀昀・趙文哲・凌廷堪の三人をみていきます。それぞれ独特な感覚が綺麗です。
乾隆帝時代の詩壇 Ⅱ
洪良吉の同時代評シリーズです。こちらでは、孫原湘・呂星垣・呉錫麒についてみていきます。清代の詩人って、それぞれ光や色合いの感性が多彩で、しかも微妙に質感が違っています……。
袁枚の駢文
清代の袁枚についてです。袁枚の駢文って、六朝ふうというよりも、先秦だったり、漢賦だったり、もちろん六朝だったり、色々な様式を混ぜたようなスタイルになっていて、清代の中でも、ひときわ大きな異彩を放っていて素晴らしい――みたいに褒めまくります♪
王闓運の対聯
晩清の王闓運は、詩がすごく有名ですが、実は対聯でも似たような作風になっていて、すごく魅力的――という話です。王闓運って、ぐねぐねぎらぎらと重く濁っていて極彩色(少し鈍い色も入っている)みたいなイメージがあります。
日本
和習
日本でつくられた詩・文章などにみられる癖(和習)についてです。ふつう和習って、良くないものみたいに云われがちですが、実はかなり上手い人でも日本ふうの雰囲気をどこかまとっていて、それは日本語の質感そのものとつながっているのかも……みたいな話です。